漫画の世界に描かれた話は前から知っていた。
死神のノート「デスノート」に書かれた人は死ぬ、と。
だがそれは架空の世界であって、現実に存在するとは思っていなかった。
梅雨が明け、夏の始まりだった。
トラックに轢かれて知人が危篤状態だと聞き、わたしは救急病院に向かった。
その移動中の車内で見せられたのは、一冊のノート。
中身は一枚一枚、マジックペンで大きく完結に書かれていた。
『小西学 3月~7月 自殺』
『高下裕子 5月~9月 事故死』
書いたのは最初の予言日から遡った二か月前。
すでに小西学は亡くなっていた。
そして、高下裕子は交通事故に遭い危篤状態。
今夜が峠だと医師から告げられた。
表紙が灰色の大学ノートは、死が書かれた予言ノートだった。
死だけではなく、壱心の予言が書かれたものだった。
そして、……私の名前も、あった。
(実話につき、すべて仮名にさせていただきます)
#今日の野ツボ #デスノート #死のノート
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けいで〜す (火曜日, 01 11月 2016 01:39)
このノートには書かれたくないものですね〜〜
覚さん、ファイト!!
ヤマザキ覚 (火曜日, 01 11月 2016 20:08)
けいさん、ありがとう!